記事公開日:2019年8月30日
最終更新日:2022年7月19日
命名札とは、短冊状の命名紙に、誕生した赤ちゃんの名前を書いた札のこと。赤ちゃんの名前をお披露目するためのものです。なじみがない人もいるかもしれませんが、昔から出産内祝いに必ず命名札を添える慣習がある地域もあります。ゼクシィ内祝いではオリジナルデザインの命名札を3種類ご用意。贈る相手をイメージしながら、ギフトとともに命名札選びも楽しんでみてくださいね。
出産内祝いを贈る時に、命名札を添えないと失礼になるの?そもそも命名札ってどんなもの?まず最初に知っておきたい基礎知識をお伝えします。
命名札とは、短冊状の命名紙に、誕生した赤ちゃんの名前を書いた札のこと。赤ちゃんの名前をお披露目するためのもので、のしと同様に、品物にかかります。のしほど一般的ではありませんが、昔から慣習として出産内祝いに命名札を必ず添える地域もあります。そのような地域では、出産内祝いに命名札が添えられていないと相手が戸惑ってしまう場合もあるので、事前に両家の親や親族など、地域の慣習をよく知る人に確認するとよいでしょう。また、命名札を添える慣習がない地域でも、添えて失礼にあたるものではありません。また、日本古来より伝わる、赤ちゃんの成長を願って生後7日目の夜に行うお祝い「お七夜」の時に、命名式とともに神棚や床の間に飾られるのは「命名書」や「命名紙」と呼ばれるもの。これらは「命名札」とは別物です。
出産内祝いに命名札を添える慣習があるのは、北海道や四国など、一部の地域と言われています。送り先に慣習がない場合は、必ず添えなければならないわけではありません。赤ちゃんの写真や名前、メッセージを入れたカードをお礼状として添えるかたちでも、命名札と同じように名前をお披露目することができます。命名札を添付する場合、のしの表書きにも赤ちゃんの名前が書かれているため、両方に同じ名前が並ぶことになりますが、役割が異なるため問題はありません。のしの表書きは差出人を意味し、命名札は名前を披露することを意味します。
命名札を添える慣習がある四国・香川県にお住まいのマナー講師・原田さとみ先生に、命名札の役割などについてお話を聞いてみました。
「香川県高松市では、出産内祝いに添えられている命名札をいただくと必ず、リビングやキッチンなど目の付くところに貼るのが昔からの慣習です。命名札を飾って赤ちゃんの誕生を喜び、名前を目にするたびに『〇〇ちゃんはもう何カ月になったんだなぁ』『もう何歳になるんだなぁ』と思いを馳せたりします。年に数回電話をしたり会ったりする時にも、きちんと名前と月齢を覚えておけてお話できるのがよいですね。多い時には何人もの命名札が貼ってありますし、中にはいただいた命名札を何枚もずっと黄色くなるまで飾ってあるご家庭もあるほどです。ただ、慣習の残るこの地域でも、核家族化が進み、命名札を知っている世代は減っているかもしれません。家族だけでなく、親戚や地域、コミュニティのみんなで赤ちゃんの誕生を祝うこの慣習が、このまま続いていくと嬉しいですね。」
命名札は、ギフトショップやベビー用品専門店、インターネットを通じて購入可能。オリジナルデザインのオーダーや自作用にテンプレートをダウンロードできるサイトも増えています。では実際に命名札を添付する際、どのように書くのが一般的なのでしょう?書き方とデザインの種類や選び方についてご紹介します。
一般的には札の中央に赤ちゃんのフルネーム、その左に生年月日を書き込みます。名前の漢字で通常と異なる読ませ方をする場合や、漢字自体に複数の読み方がある場合などは、ふりがながあると親切です。
決まった書式はありません。例えば、命名札に二人の名前を一緒に書いても、二枚の札を用意して一人ずつ書いても問題ないとされます。双子、あるいは三つ子であっても、大切なのは「相手が読みやすいかどうか」という点を意識しましょう。
「フルネーム」「名前のみ」「名前と生年月日」など、地域によって作法はさまざまです。のし紙に貼らず箱に入れるという場合もあるようですので、お住まいの地域の慣習を確認しましょう。
短冊状の紙の上下両端に赤い線が装飾されているものが一般的な命名札のスタイル。伝統を重んじる方、目上の方や年配の方へは、一般的なものを選ぶと間違いないでしょう。最近では、イラストを用いたものやカラフルな色使いのものなど、デザインも豊富。カジュアルな印象が強いため、親しい方向けに好適です。もともと受け取った側が家に飾っておく慣習のあるものなので、相手方のインテリアに映えそうなデザインなどを選ぶのもオススメです。
ゼクシィ内祝いでは、命名札を無料で付けられるサービスをご用意。インテリアに飾っても素敵に映える3種類のオリジナルデザインからお選びいただけます。
おめでたいものとされる梅をあしらったどんな世代のギフトにもふさわしいオーソドックスなデザイン。麻の葉や七宝紋など縁起の良い柄を入れています。
色とりどりのドットを優しく滲ませたデザインの命名札。内祝いの贈り物らしく、パステルカラーの柔らかさときらきら輝く宝石のような色調です。
可愛らしい水引が象徴的なデザインの命名札。全体をニュアンスカラーでまとめ、和の贈り物にも、洋の贈り物にも合う和モダンテイストです。
ゼクシィ内祝いは、出産内祝いや結婚内祝いを中心に、さまざまな贈り物シーンにふさわしいギフトが選べるギフト専門の通販サービス。「定番・人気ギフトをおさえながら、自分らしさも加えたい」というカスタマーの声にお応えして、どんな世代にも喜ばれる三越と伊勢丹のギフトに、ゼクシィ内祝いオリジナルの付帯サービスが充実。おしゃれなデザインの包装紙やメッセージカード・命名札が無料で選べます。贈る相手をイメージしながら、より楽しく、自分らしいギフト選びをお手伝いします。
出産内祝いの命名札は地域差が大きいもの。迷う場合は、両家の親や親族など、地域の慣習をよく知る人に確認するのがベストです。もし慣習が特にない地域なら、メッセージカードを活用して赤ちゃんの名前のお披露目とご挨拶を。贈る相手をイメージしながら、ギフト選びとともに命名札やメッセージカード選びも楽しんでみてくださいね。