記事公開日:2022年4月22日
最終更新日:2022年7月20日
出産祝いは、品物ではなく現金を贈りたいという人も多いでしょう。そもそもご祝儀は赤ちゃんにとってどんな立場の人が贈るもの? 金額の目安はあるの? お返しは? そんな出産祝いのお金にまつわる疑問あれこれを、実際にママたちから寄せられたリアルデータと体験談を元に解説します。これから贈る人も、いただく予定の人も要チェック!
一般的に、出産祝いはどのくらいの金額を包むものなのか気になるところ。データを元に、誰からいくらもらったのかを見ていきましょう。
親は3万円~5万円を目安に、家の事情も考慮したうえでベストな金額を贈るのがよいとされています。きょうだいは1万円~3万円。親族は5000円~1万円。友人は3000円~5000円。職場の場合、上司は5000円~1万円、同僚や部下は3000円~5000円、組織単位なら1人当たり500円~1000円程度をまとめて贈ります。
今は相場として一律化されつつありますが、昔は自分の収入に見合った金額を包んだものです。赤ちゃんのパパ・ママとのお付き合い度や自分の懐事情を考慮して、無理のないちょうどいい額を決めることをおすすめします。
出産祝いとして現金をもらったママに、その相手との間柄を聞いたところ、多くが家族からでした。具体的には親の74%、祖父母の61%、きょうだいの50%、その他親族の64%からご祝儀をいただいたそう。家族間ではお年玉や入学&進学祝い、結婚、そして出産祝いと、人生の節目ごとにお金を贈り合う風習が根付いていることがうかがえます。
一方で、友人や職場関係、ご近所さんから現金をいただいたという人は13%にとどまりました。こちらはお金よりも品物を贈る割合が多いようです。
みんなが出産祝いとしてどのくらいの額をもらっているのか、具体的に見ていきましょう。
親が贈る場合の金額は3万円~5万円を目安にといわれていますが、アンケートで聞いたリアルな金額は両家ともに「10万円」が圧倒的ボリュームゾーン。続いて「5万円」「5万円」「20万円」となりました。孫の誕生のうれしい気持ちが、立派な額に表れているようです。ちなみに、両家の金額バランスはデータ上ではほぼ一緒ですが、実際に両家同額だったのは23%。約8割で金額差があり、どちら側の親が多いか少ないかもほぼ同率で、「パパ側の親20万円&ママ側の親100万円」や「パパ側の親10万円&ママ側の親5万円」などさまざまなケースが見られました。
祖父母は親族に当たるので金額の相場は5000円~1万円ですが、リアルなご祝儀額は相場よりも多め&かなりのばらつきが発生。総合で一番多いのは「10万円」、続いて「3万円」「5万円」「1万円」がほぼ同率となります。ひ孫誕生の喜びから、親に匹敵する額を包んでくれる祖父母が多いようです。
ちなみにパパ側だけ見ると「1万円」がトップ。高額のお祝い金もママ側が多かったよう。全体的にママの祖父母がご祝儀を弾んでいる傾向がありました。
きょうだいからのご祝儀額は「1万円」「3万円」「5万円」の順と、相場とほぼ同額という結果に。親や祖父母と異なり、きょうだいはいわば同等の立場なので高額はなし。特にお互い家庭をもっている場合、あらかじめ贈り合う出産祝いの額を決めているケースが多いようです。
親族からは「1万円」が最も多く、「3万円」「2万円」の順。相場よりはやや高めの傾向が出ました。いとこなど同年代の人からはほぼ相場額。一方おじ、おばなど目上の人からは高額のお祝いも。普段の交流具合がお祝い額に比例することもうかがえます。
全体数は少ないものの、品物ではなくご祝儀を包んでくれたありがたい友人・知人部門。職場の上司や同僚、友人、近所の人、母の友人という顔ぶれが並びました。いただいた金額の答えで多かったのは「1万円」「5000円」。金額として一番高かったのは「5万円」。
また今回の票には入っていないものの、友人からギフト用のプリペイドカードをいただいたというケースもありました。現金や商品券よりもラフに贈ることができるギフトとして注目です。
出産祝いをくださった方へは、その金額の1/2~1/3程度の品(=半返し)を内祝いとして贈るのがマナーとされていますが、一番近い身内である親には、本当にお返しをするべきか迷うところ。事実、今回アンケートに協力してくれたママの27%が、親から「お返しはいらない」と言われています。
本当にいらない? やっぱりしとく? 悩ましい親への内祝い事情を見てみましょう。
内祝いを親にも贈ったかどうか聞いたアンケートでは、「贈った」人が43%。そのうち5%は、事前に親から「お返しはいらない」宣言をされたものの贈ることを選択しています。
一方「贈らなかった」人も44%とほぼ同率。内祝いの代わりに、赤ちゃんの写真を送ったり食事をごちそうしたりなど、それぞれが思うベストな方法で感謝の気持ちを伝えていました。
実際にどんなやりとりがあったのか、ママたちの声をピックアップ!
「『お返しはいらない』と言われたけれど、少しでも孫を感じてもらえたらと思い、体重米を贈りました」
「夫の親には、内祝いサイトから高級フルーツを送付。私の親はちょうど還暦だったので、年号入りの高級グラスをプレゼント」
「デパートの包装でカタログ式ギフトを贈りました。赤ちゃんの写真と、丁寧に手書きしたお手紙を添えて」
「半返しなんて全然いかないちょっとしたお菓子に、子どもの写真入りカードをつけて渡しました。『お返しはいらない』と言われていたので本当に気持ち程度です」
「『お返しはいらない』と言われましたが、内祝いカタログを見せて『見て、おいしそうなのたくさんあるよ!」と誘ったら、『これ食べてみたいかも……』とつられてくれ、一緒に選びました」
「『お返しはいらない。赤ちゃんのために使ってね』と言ってくれたので、内祝いはなし。なかなか孫の顔を見せに行けないので、写真アルバムを定期的に送っています」
「『お返しはいらないから子どものために使いなさい』とご祝儀を渡されたので、アルバムやカレンダーなど息子グッズを作っては送りつけています。とても喜んでくれています」
「子どもの写真と、手形・足形、出生体重を入れてデザインしたものを、フレームに入れて贈りました」
「『お返しはいらない』と言われたので、お宮参りの後のランチや、お食い初めディナーをごちそうしました」
「内祝いは贈っていません。落ち着いたら3世代で旅行したいと考えています」
「『お返しはいらない」と言われたので何もしていない。代わりに、お宮参りの際に写真館に誘って記念撮影。プリントは額に入れてプレゼントしました」
「お返しは何もしてないです。甘えてばかりだけど、自分も子どもにそうあってほしいので」
「親も祖父母にも『お返しはいらない』と言われ、親にはそのまま何もしていませんが、祖父母には一応お菓子を贈りました」
「『お返しはいらないよ』と言われました。実家の片付けを進めているのを知っていたので、夫婦で相談して大掃除をサービス。風呂場など普段手入れが行き届いていなそうな箇所を中心に行い、障子の張り替えもしました」
「『貯蓄せよ!』と言われたので、お返しは親孝行で返しています。孫の顔も頻繁に見せています」
お祝いは一方通行ではなく、お互いにやりとりを行うもの。特にご祝儀という、お金をダイレクトに贈る場合は、やみくもに高ければいいわけではなく、受け取った側のお返しが負担にならないか、という相手視点でも検討したいもの。今後二人目、三人目と続いたとき、同額を負担なく贈れるかどうかも大切です。お返しの内祝いも、近しい親への対応はケースバイケース。世間の相場やしきたりを参考にしつつ、自分の身の丈にあった気持ちのよい出産祝い&内祝いを!
※記事内のデータおよびコメントは2022年1月に実施したゼクシィBabyママ隊メンバー151人のアンケート回答によるものです。