記事公開日:2023年12月20日
最終更新日:2023年12月20日
定番とされる出産祝いでも、いざ贈ろうとすると何をどう選ぶべきか迷います。そこで「ベビー服」「おむつケーキ」「おもちゃ」「育児グッズ」「ママ向けギフト」5大人気の出産祝いについて、嬉しかったポイントとがっかりポイントの両方を産後ママにアンケート!集まったさまざまな声からもっと喜ばれる贈り方を探ってみました。
出産祝いでまっ先に思い浮かぶのが、かわいいベビー服。どんなブランドやデザインにするか迷うところですが、出産祝いを受け取ったママたちから挙がったポイントの一つがベビー服のサイズとシーズンです。
一般的に出産祝いとして推奨されるのは、おでかけが楽しめる4カ月以降に活躍する70、80サイズ。でも赤ちゃんの成長と服のシーズンが合っていないと、着せる機会を逃してしまうことも。70サイズを贈るなら、春生まれの場合は秋冬もの、秋生まれの場合は次の春先ものを。80サイズならちょうど1年後のシーズンが狙い目です。
新生児用の50、60サイズは、贈ってすぐ着てもらえる反面、サイズアウトも早いのがネック。首が座るまではほとんど家でねんねなので、「おしゃれ着の活用シーンが少なくもったいなかった」というがっかりの声が多い中で、「逆に他の人は避けるサイズだからいただけて嬉しかった」という喜びの声も。
赤ちゃんの成長スピードは個人差が大きく予想がつかないものですが、出生時の身長と体重がわかれば大きな目安になります。迷ったらパパママに希望を確認してみましょう。
「小さく生まれたので、いただいた60サイズのお洋服を長く着せられました」
「60~70サイズは、外出が増えるタイミングでたくさん着せることができました」
「春生まれのお祝いでいただいたのが、70サイズの夏服と80サイズの冬服。通年通して着られるようセットにしていただけて感動!」
「80サイズが長く着られて嬉しかった」
「大きく生まれたので、50、60サイズの服はほとんど着られませんでした」
「夏生まれで70サイズのポンチョとブルマのセットをいただきましたが、ブルマが履ける頃にはすっかり冬に……」
「夏生まれで80サイズの冬服をいただいたけれど、しまいこんで忘れていました。次シーズンはサイズアウトしていないかヒヤヒヤ」
実用的なお祝いとして現金に次いで人気のおむつケーキ。2段タイプ、3段タイプ、お世話グッズやおもちゃがセットになったもの、かわいくデコレーションされたものも。飾ったり写真を撮ったりとかわいいビジュアルを存分に楽しんだ後で、しっかり消費できるのがメリットです。
けれどここにもサイズ選びの罠が……!
出産祝いとして約半数がもらっていたのがSサイズ。しばらく飾る時間があり消費タイミングもそれほど先ではないことから、ちょうどいいサイズとしてショップ側でも推奨されていますが、「Sサイズばかり集まりすぎちゃった」というケースも。次いで多いMサイズは、Sサイズが集中して贈られることを見越した出産祝い上級者の選択といったところ。1割以下だった新生児サイズは、ベビー服と同様に、「すぐ使えて嬉しかった」と「サイズアウトして使い切れなかった」という賛否の声が混ざりました。サイズ選びは、産後すぐか1カ月近く経っているかなど、お祝いを贈るタイミングによって判断するのがよいかもしれません。
ちなみに2人目、3人目出産ママの場合は、好みのおむつメーカーが決まっている可能性も高いので、事前に希望のメーカーを確認しておくと外さずに済みます。
華やかなラッピングを喜んでいたママがほとんどの中、ごみが大量に出ることを嘆く声もちらほら。日頃エコを心掛けている方や、“映え”にこだわらない方には、ケーキ形にこだわらず市販のパックそのままを贈るのもありです。
「新生児サイズで、いろいろなメーカーのおむつが赤ちゃんの名入りのかごに入っていました。すぐ使えてメーカーごとの違いも検証できたし、かごもずっと愛用しています」
「Sサイズのおむつケーキ。事前にほしいメーカーも聞いてくれたので嬉しかった」
「新生児サイズは自分でたくさん用意したので、余裕を持ったMサイズのおむつケーキは消費に焦ることなくゆっくり飾って楽しめました」
「おむつタワーの中に名入りタオルやおもちゃも入っていたのでSNS映えも!」
「成長が早く、新生児サイズが使い切れなかった」
「Mサイズのおむつはまだまだ履けないので、すぐに使える新生児サイズやSサイズの方がありがたかったです」
「おむつケーキはSサイズを3ついただいたので、しばらく飾ってから惜しみなく使いました。かわいかったけれど、おむつが個包装されていたためゴミもたくさん……」
「いただいたおむつケーキが、うちの子がおむつかぶれを起こすメーカーだったため使えずに残念でした」
出産準備であまり用意していないケースが多く、お祝いでいただくと嬉しいおもちゃ類。小さなぬいぐるみやガラガラから大きなプレイ玩具まで選択肢もさまざまあり、贈る側も予算や好みに合わせてワクワク選べます。
おもちゃ選びで迷うのが対象月齢(年齢)。赤ちゃんの脳や体の発達、安全面を踏まえておもちゃごとに指定されていますが、サイズアウトして使えなくなるわけではなく、はじめてのおもちゃに愛着を持ち続ける子もいるので、服やおむつよりも幅広く選んでOK。実際に、1歳以上対象のおもちゃを出産祝いとして贈られているママもたくさんいます。
その他に気をつけたいのはおもちゃの“存在感”。ベビージムや乗り物などせっかく立派な価格帯のものを贈っても、床面積にゆとりがないお家だとありがた迷惑になってしまう危険が。赤青黄のパキっとした原色使いやキャラクターものは、近年インテリアにこだわるパパママに敬遠されがちであることも踏まえておきましょう。とはいえ、自分たちでなかなか買えない価格帯のおもちゃはありがたい贈り物なので、事前に希望を聞いてみるのが確実です。
対象月齢に幅を持たせたいなら、注目は絵本。かさばらずスペースの負担になりにくいので、0歳児の五感に働きかける赤ちゃん絵本と、贈り主おすすめのベストセラー絵本を数冊組み合わせて贈るのも素敵です。
「服はたくさん届くと予測され、おもちゃをいっぱいもらえたのが嬉しかったです」
「ピープルのラトルは確実に泣き止んでくれるので重宝しました。贈り主が実際に使ってよかったものをくれたので心遣いを感じました」
「対象年齢が低いものは、すぐ使えておでかけのときも助かっています。対象年齢が先のものでも、つみき系などは違う遊び方をするのもありだと思い、そばで見守りつつ自由に触れさせています」
「1歳対象のエド・インターの知育玩具。少し先に使えるおもちゃは被らなくて嬉しい」
「書店員だったこともあり絵本を贈られる機会が多いです。こちらが贈る際も、対象月齢・年齢よりも、そのママや子どもが好きそうなものを選んでいます」
「3歳以上対象のかさばるおもちゃをいただき、置き場所に困りました」
「某キャラクターを入れないと決めていた我が家にまさかのプレゼントが。インテリアにも合わないし、キャラクターものは注意した方がいいなぁと自分が贈る際の教訓にもなりました」
赤ちゃんを迎えると生活は一変。専用のお世話グッズがたくさん必要ですが、夫婦だけで揃えるのは大変なので出産祝いでフォローできると喜ばれます。気を付けたいのは、1つあれば十分、ダブると困るアイテムが多いということ。実際に育児グッズを贈られたママの多くが、「事前に持っていないかどうか確認を受けてありがたかった」とのこと。サプライズ感は薄れてしまうものの、確実に役立つギフトになります。
ベビーカーやチャイルドシート、抱っこひもなどマストで必要な育児グッズは、パパママが出産準備で検討している可能性大なので、贈りたい希望があるなら妊娠中に声を掛けましょう。できればメーカーや型番、色の希望も指定してもらうと安心。高価なものが多いので、家族や友人グループで協力して贈るのもおすすめです。
ベビーモニター、離乳食作りで活躍するハンドブレンダー、電動鼻水取り器など、あると便利なお助けアイテムは「実際に使ってよかったよ!」という先輩パパママのお墨付きで贈ると◎。「自分たちで口コミを調べる手間が省けた」とお金と時間の節約になる点も魅力です。
ダブってもOKなのはおしりふきやベビーローションなどの消耗品。、普段使っているメーカーでたくさん贈るのはもちろん、ちょっとリッチな商品を贈るのも特別感があります。
「ジョイーのベビーカー。きょうだいにリクエストして買ってもらいました」
「カトージのバウンサーは、メリー付きで音楽も流れるのでワンオペ育児にとても役立ちました」
「義兄一家からいただいたベビービョルンの抱っこひも。ちょうどほしい限定カラーでコーディネートも合わせやすくとってもお気に入り」
「赤ちゃん用のボディクリーム。高価だし絶対使うものだったので地味に嬉しかった」
「友人がおしりふきを箱でくれたこと。はじめはこんなにいらないと思ったけれど消費スピードは想像以上でした」
「好みじゃないブランドの離乳食食器のフルセット。自分で買えなくなってしまった」
「赤ちゃんはたくさん祝ってもらうだろうから、出産祝いはママへ」という贈り方もすっかり定着しました。ママにとっても、やはり自分宛てに贈られたギフトは特別な感動を覚えるよう。「がっかりVOICE」がほぼなかったことからも、満足度高く受け取ってもらえることがわかります。
ママ向けギフトの選択肢は、食品とビューティグッズの大きく2択。
食品は、温めるだけでOKのスープやカレーが大人気。冷凍、レトルト、缶詰などさまざまなタイプがありますが、ママたちの感動ポイントは数種類の味がドカンとまとめて届くこと。日替わりで好きな味を選べる楽しさと、ごはんやパンさえ用意しておけば温かい食事がさっと食べられる安心感が、産後の暮らしの心の支えになっています。ノンカフェインドリンクも、ほっと一息つける癒やしギフトとして定番。
出産&育児疲れを癒やすビューティグッズも、ママの心をときめかせるギフト。手頃なハンドソープやフェイスマスクは、赤ちゃん向けギフトにさりげなく添えるのにぴったり。近しい間柄でそれなりの金額を掛けられるなら、ラグジュアリーブランドの美容液や話題のビューティ家電などを“出産のご褒美”を奮発しても。ビューティ雑貨が豊富なカタログ式ギフトを贈って好きなものを選んでもらう方法もあります。
アンケートでは、品物そのものの喜びに加えて「贈り主の気遣いが嬉しかった」という声がセットで挙がります。贈る際はぜひメッセージカードを添えて、「出産おつかれさま!」のひとことと、そのギフトを選んだ理由、育児のエールなどを伝えましょう。
「スープストックトーキョーの冷凍スープは、母乳育児で疲れているときバランスよく栄養が取れました」
「モンマルシェの常温保存の野菜スープ。大人のごはん作りに手間ひまかけられなくなったので野菜を取るのに助かりました」
「スープごはんは、調理が面倒なとき涙が出るほど嬉しかったです。夕食にもなります」
「ニシキヤキッチンのレトルトカレー15種セット。自分の食事を作る時間が取れないときありがたかった」
「しじみの味噌汁。真空パックの本格的なもので外食に行けない時期に嬉しかった」
「産後1カ月は外食も難しいので、少し贅沢なお取り寄せスイーツが嬉しかったです」
「イソップのハンドソープ。いい香りで癒やされてねという気遣いが感じられ、実際に育児で疲れていても手を洗うたびリラックスできました」
「shiroのアロマディフューザーは、育児で疲れている私たち夫婦が癒やされるようにと夫の上司からプレゼント。アルビオンの美白美容液とパックは、1歳の娘のいる友人から。産後は色素沈着が気になったり、お風呂後に自分のスキンケアタイムが取れなくなるからということでした。さすが産後ママの気持ちをわかってる!」
「ジェラートピケのパジャマ。産後は自分のことは二の次になってしまうので、肌触りのよいパジャマを着て少しでもリラックスムードがつくれたのはありがたかったです」
定番の出産祝いでも、贈り先の赤ちゃんとパパママに寄り添った選択をすることでぐっと特別感が高まります。産後ママたちのリアルな本音をヒントに、次の出産祝いでは今まで以上にこだわったギフト選びを楽しんでください。
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです。
※記事内のデータおよびコメントは2023年6月に実施したゼクシィBabyママ隊メンバー99人のアンケート回答によるものです。