出産祝いを贈りたい!プレゼント選びのコツとマナーを教えます

出産祝いを贈りたい!プレゼント選びのコツとマナーを教えます

赤ちゃんが無事に生まれたことを祝い、健やかな成長を願って贈られる出産祝い。出産を終えたママへのねぎらいの気持ちや、家族が増えたパパへの祝福も大きく乗せて届けたいものです。一方でお祝いごとにふさわしいマナーも大切。出産祝いの気持ちのよい贈り方を4STEPでマスターしましょう。

【STEP0】出産報告を受けたら速やかに「おめでとう」を伝える

出産祝いの準備は、「赤ちゃんが生まれました!」という嬉しい報告が入ったところからスタート。親族などは電話で受けることもありますが、今はメールやSNSでの連絡が主流。出産報告があったらすぐに「おめでとうございます」と祝福を伝えましょう。同時に、母子の健康状態や退院時期などをさりげなく伺っておきます。

【STEP1】出産祝いを贈るタイミングとマナーを把握する

生後10日~1カ月を目安に贈る

出産祝いを渡すのは、赤ちゃんとママの退院後。生後7日目に行われる「お七夜」から、生後1カ月の「お宮参り」の間が推奨されています。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ体調が不安定なので、万が一のことを考慮し生まれてすぐに贈るのは避けます。

宅配便で送るのがベター。訪問&対面は相手からぜひと言われたら

産後1カ月の赤ちゃんとママの状況はまちまち。自宅に戻っても、数時間おきの授乳と慣れないお世話でへとへと。里帰り出産をしてそのまま実家で過ごす場合や、退院が延びている場合もあります。また、新型コロナウイルス蔓延を経て、外部との接触にデリケートになっているはず。お祝いはできるだけ宅配便を使いましょう。
自宅を訪れて直接お祝いを渡したい場合は、事前に連絡をして快く返事をくれた場合のみにします。赤ちゃんに触れたり抱っこしたりは、必ずパパ・ママの許可を得てから。相手の負担にならないよう、長居はせずにおいとましましょう。

なお、1カ月を過ぎても「遅くなりました」とひとこと添えて贈れば問題ありません。親族なら直接会えるお正月に渡す、友人ならママと赤ちゃんで外出できるようになった頃に外で会って渡すなど、臨機応変に対応しましょう。

迷える二人目出産祝いこそ「カタログ式ギフト」という選択もあり

ニーズを聞いても「何でも嬉しいよ」と言われたり、直接聞けない間柄の場合は、カタログ式ギフトを選ぶという手もあります。ベビーグッズ、グルメ、雑貨、家電など、好きなものを選べるメリットは二人目が生まれた家庭でも重宝してもらえるはずです。

【STEP2】出産祝いの相場をもとに予算を決める

贈り主の年齢、状況、親密度によって金額を設定

親からは3万円~5万円を目安に、それぞれの家でベストと思う金額を設定します。きょうだいは1万円~3万円。赤ちゃんに近い立場としてきちんとしたお祝いを心掛けて。親族は5000円~1万円。友人は3000円~5000円。仕事仲間は、まとめて贈るなら1人当たり500円~1000円。個別なら上司は5000円~1万円、同僚や部下は3000円~5000円が相場です。

ご祝儀額の相場はあくまでも参考。実際には、自分の状況に応じて適度なお祝いの金額を決めましょう。パパ・ママより年上で仕事を持っているなら、できれば相場より高めを意識したいもの。きょうだいでも、学生なら5000円程度やプレゼントで十分。祖父母から立派なお祝いを贈りたいなら奮発してもよし、逆に親族で疎遠なら無理に包まなくても問題ありません。

また予算を決める際は、二人目、三人目が生まれた際も同額を贈ることを考慮。きょうだいや親族間なら、出産のたびにお祝いを贈り合うことになるので、お互いに話し合って金額を設定しておくとスムーズです。

親や親族は現金派、友人や仕事仲間はプレゼント派

出産祝いは、ご祝儀として現金を贈るパターンと、プレゼントを贈るパターンがあります。決まりはありませんが、家族は現金、友人や職場の人はプレゼントにするケースが多いよう。迷ったら、現金+プレゼントの組み合わせも素敵です。
現金の場合は新札を用意します。

現金を贈るなら忌み数の4と4は避けよう

お祝いごとには奇数が尊ばれ、ご祝儀も1、3、5の金額が主に選ばれます。気を付けたいのが忌み数とされる4と9。グループで贈る場合、合計額が忌み数になる可能性もあるので、金額をプラスするなどして調整しましょう。なお、結婚祝いの場合は割れる偶数を避ける傾向にありますが、出産祝いの場合は金額、お札の枚数共に偶数でも問題はありません。

【STEP3】喜ばれる出産祝いプレゼントを選ぶ

出産祝いの定番はベビー服&ベビーグッズ

ベビー服のセット、おくるみ、スタイ、ぬいぐるみ、ガラガラ……いくつでも贈りたくなっちゃう赤ちゃん用のかわいいアイテム。ベビー服は、贈ってすぐ着られる50cm~60cmサイズのほか、もう少し成長しておでかけの機会が増える70cmサイズも重宝されます。赤ちゃんの名入れサービスを利用すると特別感がアップ。遅めの出産祝いなら離乳食ギフトも新鮮です。

先輩ママお墨付きの実用的な育児グッズ

贈り主にも子どもがいるなら、自分が使って便利だった育児アイテムを贈っても。出産準備で用意してなさそうなお世話グッズ、ミルクや離乳食作りに重宝する手頃な家電、食器など。「これ便利だよ!」というおすすめコメントとともに贈れば、その人らしい温もりも伝わります。

出産を終えたママのためのギフトも喜ばれる

産後ママは赤ちゃんの世話に追われ、自分のことまでなかなか気が回らない状態。赤ちゃんのアイテムをたくさんもらう中で、ママ向けのスキンケアやヘアケアグッズをいただくと気分も上がります。授乳で常におなかがすくので、おいしいスイーツや、温めるだけでOKのレトルト食品も人気の高いギフトです。

気の置けない間柄なら消耗品が助かる

いくらあっても困らないと多くのママから支持を集めるのが、おむつ、おしりふき、スキンケアグッズなど赤ちゃんのための消耗品。かわいくて実用的なおむつケーキはやっぱり人気。自分ではなかなか買わないちょっといいベビーローションなども喜ばれます。

自由に選んでほしいならカタログ式ギフト

何を贈ればいいのか迷う、親の好みがわからないという場合は、カタログ式ギフトがおすすめ。出産祝い専用のカタログなら、かわいいベビーグッズの中から、ほかのギフトとかぶることなく必要なものを選んでもらえます。高級グルメカタログ、家族で使える体験型ギフトカタログなども◎。

パパとママにリクエストを聞くのが一番安心

出産祝いを一通り検討しても決め手に欠ける、探す時間があまりないという場合は、潔く希望の品を聞いちゃうのがスムーズ。「服は自分たちで揃えたけれど、まだおもちゃは買ってないの」「離乳食に使えるハンドミキサーが嬉しいかも」など、状況に合わせたリクエストをもとに、一番喜ばれる品を贈ることができます。

【STEP4】出産祝いメッセージでお祝いの気持ちを添える

かわいいメッセージカードを同封

出産祝いのプレゼントには、ぜひ温かいメッセージを添えたいもの。文具店では出産祝い用の愛らしいデザインのカードがたくさん見つかります。シンプルに書ける一筆箋もおすすめ。
出産祝いのメッセージは、長文である必要はありません。【①赤ちゃんの誕生を祝福 ②赤ちゃんについて触れる ③赤ちゃんと家族の幸せを祈る】をベースに3~5行の読みやすい長さでまとめ、心を込めて手書きしましょう。
出産祝いに添えられない場合は、品物より先にメッセージが届くように郵送します。

メッセージ例

赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。
〇〇ちゃん、優しい響きの素敵なお名前ですね。
健やかな成長を心よりお祈りいたします。
またお写真送ってくださいね。

現金を贈るならご祝儀袋もこだわって

ご祝儀袋も、出産祝い用のものはこだわりのデザイン揃い。赤ちゃんらしいパステルカラーのものや、スタイになる布製のものなどバリエーション豊富なので、パパ・ママとの間柄を踏まえつつ、贈り主の気持ちが伝わるものを選びましょう。なお、出産祝いは何度あっても嬉しい出来事なので、ご祝儀袋の水引は、結びほどきができる「蝶結び(花結び)」を選びます。ご祝儀にメッセージを添えたい場合は、別の封筒に入れて一緒に渡します。

まとめ

パパ、ママ、そして赤ちゃんの顔を思い浮かべながらプレゼントをワクワク選んだら、その気持ちを言葉で添えることも忘れずに。マナーを踏まえつつ、自分らしい「おめでとう」の気持ちを精いっぱい込めましょう。

監修

岩下宣子さん マナーデザイナー

現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。

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