記事公開日:2022年9月30日
最終更新日:2022年9月30日
親族や友人など親しい人が出産した際には、喜びの気持ちを込めてお祝いを贈りたいもの。とはいえ「出産祝いを贈るのがはじめてで、いくら包めばよいのか見当が付かない」という人も少なくないのでは?今回はそんな皆さんのために、ご祝儀相場と考え方、押さえておくべきマナーをご紹介。出産祝いを品物でプレゼントする際のポイントも解説します。
『ママ隊』のアンケートによると、親族以外から出産祝いを「ご祝儀」という形のお金で受け取った人の割合は62%。贈ってくれた人の内訳は友人26%、職場の上司24.67%、職場の同僚・部下が11.33%でした。
そこで気になるのがご祝儀額。贈る相手との関係性にもよりますが、誰にいくら包めばいいのか、以下の相場表を参考に、失礼にならない金額の目安を探ってみましょう。
贈る相手 | 出産祝いのご祝儀相場 | 金額の考え方 |
---|---|---|
きょうだい | 1万円~3万円 | 赤ちゃんのおじ・おばの立場として渡すので、最低1万円以上は包みたいもの。 |
親戚(いとこなど) | 5000円~1万円 | 親しい間柄ならきょうだいと同等の額を包んでも。そうでない場合は無理に贈らなくても大丈夫。 |
友人 | 5000円~1万円 | 個人で贈る場合の相場は左記の通り。あまり額が多いと気を使わせる恐れがあるので気を付けて。 |
職場の同僚 | 5000円~1万円 | 友人と同様に、親しく付き合っている同僚に個人で贈る場合の相場。 |
職場の上司 | 5000円程度 | 目上の人には多く包まないのがマナーなので、同僚に渡す金額よりも控えめに。 |
友人や同僚に連名で贈る場合 | 1名当たり1000円~2000円程度を目安に | 左記を目安にしつつ、集める人数に応じ柔軟に対応を。職場の慣習がある場合はそちらに従って。 |
ちなみに、上のご祝儀相場はあくまでも目安で、実際には年齢や立場によっても変わります。例えば贈り主が若くて就業していないなど相場通りの金額を包むのが難しい場合は、無理のない範囲で大丈夫。大切なのはお祝いしたいという気持ちです。また過去に出産祝いをくださった相手には、こちらも同じ額のご祝儀を贈るとよいでしょう。
ご祝儀袋は赤白の水引が付いたお祝い用のものを選びましょう。出産は何度あっても喜ばしいことなので、繰り返し結べる「もろわな結び(別名:花結び、蝶結び)」を使います。
ご祝儀袋の大きさは包む金額に合わせて選ぶのが基本です。水引の本数も金額に応じて1万円~5万円なら5本、5万円以上なら7本のものを選びましょう。5000円~1万円程度なら、水引がプリントされた封筒タイプのものでも構いません。
慶事のご祝儀額は1万円、3万円といった奇数が基本ですが、「割り切れる数」がタブーとされる結婚祝い以外は、そこまで神経質になる必要はありません。中でも8という数字は末広がりで縁起がよいとされています。
気を付けたいのは「忌み数」。死や苦を連想させる4と9は、お祝いごとでは避けるべき数字なので覚えておきましょう。特に連名で贈る場合は金額が大きくなることがあるので要注意。もし集まった金額が4万円になってしまった場合は、3万円を現金で包み、残りの1万円をギフトにするなど調整すれば大丈夫です。
友人や職場関係者には出産祝いを現金ではなく、品物で贈るケースも多いようです。金額はご祝儀額と同等程度を考えておけばよいでしょう。きょうだいなら1万円~3万円程度、親戚・友人・職場の同僚は5000円~1万円程度の品がおすすめです。
出産祝いギフトはいくつあっても困らないものがベター。本人からリクエストがある場合は別ですが、そうでない場合は他の人と品物が被ることがあるので気を付けて。
出産後は体の負担も大きいので、直接持参するよりも宅配で送ってもらう方が助かるというママも少なくありません。「赤ちゃんを見に来て!」と誘われている場合は持参して渡しても構いませんが、きちんとアポを取って相手の指定する日に出向きましょう。
かわいいベビー服はいくつもらっても嬉しいもの。すぐに着られるもの以外に、もう少し成長してから着てもらえるサイズの服を贈るのもよいでしょう。お風呂上りのおくるみ(バスタオル)やスタイもいくつあっても困らない、喜ばれるプレゼントのひとつ。可能なものは、赤ちゃんの名前を入れてもらうとスペシャル感がアップします。
出産後のママはお肌や髪のお手入れが後回しになりがち。そんなとき、上質なスキンケア用品やヘアケアグッズをプレゼントされると気持ちが和みます。おしゃれで使い勝手がよく、おでかけに便利なマザーバッグも出産祝いのギフトにおすすめです。
相手の欲しいものがわからないときには、自分で好きな品物を選べるカタログ式ギフトがおすすめ。ベビーグッズが満載の出産祝い専用カタログのほかに、グルメや体験型、おしゃれなブランドのものまでさまざまなカタログ式ギフトが用意されています。
<ママ隊voice>「もらって嬉しかった♡出産祝いギフト」
★名前入りのディモワのスリーパー。とてもおしゃれで愛用しています。(男の子ママ)
★ラルフローレンの半袖ロンパース。70センチサイズをいただきました。(男の子ママ)
★ファミリアのかわいい食器セット。自分で買うには高かったので嬉しい。(女の子ママ)
★ナチュラルムーニーの新生児用オムツを箱でいただいて感激しました。(女の子ママ)
★オーガニックのボディオイルとミルクローション。香りに癒されました。(男の子ママ)
★焼き菓子の詰め合わせ。授乳中でいつも腹ペコだったので嬉しかった。(女の子ママ)
★お風呂上りが1日の中で一番大変だったので、バスローブをリクエスト!(女の子ママ)
大事なのは赤ちゃん誕生をお祝いする気持ち。心を込めて贈りましょう
出産祝いを贈るとなると、どうしても金額や品物の選び方が気になってしまいがちですが、大事なのは「おめでとう」の気持ち。いち早く喜びを伝えるためにもタイミングを外さず、適切な時期に心を込めて贈りましょう。
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
※記事内のコメントは、2022年6月に「ゼクシィBabyママ隊」メンバー136名が回答したアンケートによるものです。