両親へ内祝いを贈る際のマナーや相場は?おすすめギフトやメッセージカードの例文も紹介

両親へ内祝いを贈る際のマナーや相場は?おすすめギフトやメッセージカードの例文も紹介

結婚や出産はもちろん、子どもの初節句や入園・入学など、親からお祝いをもらう機会は大変多いと言えます。お祝いをもらったらお返しをするのが一般的なマナーですが、親へのお返しはどうしたらよいのでしょうか。この記事では、親へのお祝いのお返しについて、マナーはもちろん、おすすめのギフトやギフトに添えるメッセージカードの例文などもご紹介します。

両親にも内祝い(お返し)を贈った方がよいの?

お祝いをいただいたときのお返しを内祝いと言います。本来は、お祝いごとがあった際に、親しい人たちを招き、ご馳走でもてなしたり、おみやげを渡したりすることを内祝いといいましたが、現在では本来の意味での内祝いをすることが少なくなり、お返しの意味で「内祝い」という言葉を使うようになっています。

両親へ内祝いを贈るかどうかについては、お祝いごとによって異なります。結婚の場合、結婚式ですでに親へ何かプレゼントを渡しているのであれば、さらにお返しをする必要はありません。結婚式でのプレゼントが花束程度であれば、結婚式が済んだ後で別途、プレゼントを渡してもよいでしょう。

出産の場合は、親にとっても孫の誕生という記念すべき出来事なので、何か思い出に残るようなものを贈ってもよいでしょう。赤ちゃんの名前を入れた「名入れギフト」などは、出産内祝いにふさわしいものです。「内祝いはいらない」と言われている場合も、ちょっとしたギフトを贈って感謝の気持ちを表すのがおすすめです。

なお、初節句や入園・入学、卒園・卒業など、子どもに関するお祝いごとについては、お返しは不要といわれています。この場合は本来の内祝いに立ち返り、親を招いて子どもの成長を祝う食事会を催し、帰りにちょっとしたギフトを渡すなどするのがおすすめです。親が遠方にいて、食事会などに招けない場合は、子どもの写真を送ったり、成長のようすを知らせたりするほか、親が好きなお菓子などちょっとしたものをお返しとして贈ると喜ばれるでしょう。

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両親への結婚・出産内祝い(お返し)の金額相場は?

内祝い(お返し)の金額は、いただいた金額の2分の1〜3分の1が目安となります。とはいえ、親からのお祝いは高額のことが多いうえ、親はこれからの生活に役立ててほしいとお祝い金を渡しているはずなので、マナー通りに半返しなどをしてしまうと、かえって親の気持ちを踏みにじることになってしまう可能性もあります。

どの程度のお返しをするかは、お祝い金の額や親子関係などにもよりますので、夫婦でよく話し合って決めましょう。ちなみに、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によると、結婚式での親へのギフト・花束の金額の平均は3万4000円となっています。

両親への内祝い(お返し)の基本マナー

両親への内祝い(お返し)を贈るタイミングは?

内祝い(お返し)を贈るタイミングは、一般的にはお祝いごとが終わってからになります。お祝いごとの前にお祝いをもらった場合は、直接または電話などで感謝の気持ちを伝え、お祝いごとが終わってからお返しを渡します。

結婚内祝いの場合

結婚内祝いを贈る場合は、結婚式が終わってから1カ月以内を目安にしましょう。なお、結婚式を行わない場合は、婚姻届を提出してから1カ月以内を目安に。婚姻届を提出してからお祝いをもらった場合は、そこから1カ月以内をめどに贈るようにします。

出産内祝いの場合

出産内祝いは赤ちゃんが産まれてから1カ月前後、お宮参りの頃が目安となります。なお、ママや赤ちゃんの体調によっては遅くなっても構いません。

両親への内祝い(お返し)にのし紙は必要?

のし紙とはかけ紙にのしと水引を印刷したもので、贈り物にはのし紙を掛けるのがマナーです。親への内祝いにも、基本的にはのし紙を掛けるのがおすすめです。のし紙は内祝いによって、種類が異なります。

結婚内祝いののし紙は赤白の結びきりの水引を

結婚内祝いののし紙は、赤白の結びきり(結び留め)またはあわじ結び(あわび結び)の水引が印刷されたものを選びます。慶事の場合、水引の本数は5本・7本・9本が一般的で、婚礼の場合は10本もよく用いられます。表書きには「寿」または「内祝」と入れ、水引の下の部分にふたりの名前を入れましょう。右から順に夫の名前、妻の名前を並べて書きます。ふたりの新姓を入れても構いません。

出産内祝いののし紙の表書きは赤ちゃんの名前に

出産内祝いののし紙は、赤白の蝶結び(花結び)の水引が印刷されたものを選びます。水引の本数は5本または7本を。表書きは「出産内祝」や「内祝」などとし、水引の下段には親ではなく赤ちゃんの名前のみを書き入ます。名前にはできればふりがなをふりましょう。

なお、表書きは筆または筆ペンで書くのがおすすめです。

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親から「内祝いはいらない」と言われたら

親の立場からすると、お祝い金はふたりの新生活や産まれてきた赤ちゃんのために使ってほしいもの。ですから、「内祝いはいらない」と言われたら、できるだけその気持ちを汲むようにします。とはいえ、全くお返しをしないというのではなく、感謝の気持ちをしたためた手紙や、結婚内祝いならふたりの結婚式の写真、出産内祝いなら赤ちゃんの写真などとともに、親の好きなお菓子を贈るなどすると喜ばれるはずです。あるいは、結婚内祝いなら新婚旅行のおみやげを届けたり、出産内祝いなら名入れギフトなどを贈るのもおすすめです。

両親へ贈るおすすめの内祝い(お返し)ギフト例

オリジナルの表紙がうれしいカタログギフト

好きなものを選んでもらえるカタログギフトは内祝いの定番ですが、親に贈るのならふたりや赤ちゃんが表紙になったカタログギフトはいかが。結婚内祝いは『ゼクシィ』の表紙を模したデザイン、出産内祝いは『ゼクシBaby』の表紙を模したデザインになっていて、いつまでも記念として手元に残しておけるデザインなのが素敵です。

親の好みに合わせたお菓子

カタログギフトと並んで人気が高いのがお菓子のギフト。親の好みに合わせたものはもちろん、人気のものや話題のものなどをセレクトしてもよいでしょう。家族構成を考え、ひとりあるいはふたり暮らしなら、少なくても上質なものがおすすめです。個装のものを選べば、おすそわけもしやすいはず。夏ならゼリーやシャーベットというように、季節を感じさせるものもおすすめ。

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素材や品質にこだわった飲み物

お酒が好きな親なら、ワインやビール、日本酒などを贈ってもよいでしょう。また、素材にこだわったフレッシュジュースや、高品質の素材を使用した紅茶や日本茶、コーヒーなども喜ばれるはず。飲み物とお菓子を組み合わせたギフトなども気が利いています。

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舌の肥えた親にも喜ばれる食品

高級ホテルや老舗料亭、人気のグロッサリーショップなどのごはんのお供やレトルト食品、缶詰めなどは、自分ではあまり買わないけれどもらうとうれしいものの代表格。また、高級和牛や海産物、フルーツなども、舌の肥えた親にはぴったりのギフトです。特別感もあり、結婚や出産の内祝いにふさわしいといえるでしょう。

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自分たちであまり買わないような高品質なタオル

消耗品のタオルは何枚あっても困りません。素材や品質にこだわり、ていねいに作られた高品質のタオルは、贈られた人を幸せな気持ちにしてくれるはず。親の好みやライフスタイルなどを考えて、タオルのサイズや色などを選びましょう。

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出産内祝いなら名入れギフトもおすすめ!

赤ちゃんの名前を入れた名入れギフトは、親への出産内祝いにぴったり。名前のみを入れるシンプルなギフトのほか、赤ちゃんの写真をパッケージなどにプリントしてくれるものもあります。とくに人気があるのは、赤ちゃんが産まれたときの体重と同じ重さのお米を詰めたお米ギフト。そのほか、お菓子やワインなどもあります。フォトフレームなら赤ちゃんの写真を入れて贈ると喜ばれるでしょう。

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高額のお祝いをもらったなら組み合わせギフトも

親からは高額のお祝いをもらうことが多く、1品ではふさわしい品物が見つからないことも多いもの。そんなときにおすすめなのが、組み合わせギフトです。カタログギフト、お菓子、タオルなどを組み合わせて、1つのパッケージで贈れるのが魅力です。

両親へ贈ってはいけない品物は?

親に限らず、お祝いごとの際には縁起の悪いものは贈りません。代表的なものは、「切れる」「割れる」を連想させる刃物。また、死や苦に通じる櫛なども避けた方が無難です。また、靴下や下着などは、年上の人へ贈るのは失礼とされています。親がマナーを気にする場合は、このような品物は避けた方がよいでしょう。

両親へ贈るおすすめの内祝いギフトランキングTOP10

内祝いギフトランキング第1位

<ゴディバ>パティスリーアソートメント11個入
世界的に知られるショコラティエ、ゴディバの焼菓子セット。しっとりと風味豊かなマドレーヌやフィナンシェなどもバラエティに富んだ味が楽しめるのが魅力です。パッケージも高級感があり、内祝いにふさわしいでしょう。

内祝いギフトランキング第2位

<セゾンファクトリー>ドレッシング・ジャム・ドリンク7種詰合せ
素材のおいしさをいかしたドレッシングやジャム、ドリンクの詰合せ。日々の食卓にちょっとした贅沢と豊かさを届けてくれるギフトは、グルメな親にも喜んでもらえるはずです。

内祝いギフトランキング第3位

<帝国ホテル>レトルトスープ10個詰合せ
帝国ホテルの看板がついたギフトは親世代には喜ばれるはず。ホテル伝統の味を家庭で気軽に味わえるレトルトスープの詰合せは、クリームコーンスープ、パンプキンスープ、ベジタブルスープの3種類の味が楽しめ、食卓に彩りが加わります。

内祝いギフトランキング第4位

<セゾンファクトリー>ジャム4個詰合せ
パン好きな親に贈りたいジャムの詰合せ。厳選した旬の素材をたっぷり使い、フルーツのをおいしさをぎゅっと閉じこめています。いちご、ブルーベリー、オレンジ、ももの4種類のフレッシュな味わいが楽しめます。

内祝いギフトランキング第5位

<セゾンファクトリー>ドレッシング4本詰合せ
「セゾンファクトリー」で人気のにんじんドレッシングをはじめ、たまねぎドレッシングなど4種のドレッシングを詰め合わせました。サラダはもちろん、さまざまな料理にかけてもおいしく、料理好きな親に喜ばれます。

内祝いギフトランキング第6位

<帝国ホテル>レトルトスープ6個詰合せ
レトルトスープを6個詰め合わせた気軽なセットなので、「内祝いはいらない」と言われていた親にも、気兼ねなく受け取ってもらえそう。帝国ホテル製なので味は折り紙付き。さりげない格も感じさせるギフトです。

内祝いギフトランキング第7位

松阪牛 すき焼用
日本を代表する三重のブランド牛、松阪牛のモモとバラを200gずつセットにしました。 やわらかくとろけるような肉質、こくのある味わいは、肉好きはもちろん、普段はあまり肉を食べないという親にも、喜んでもらえます。

内祝いギフトランキング第8位

神戸牛 すき焼・しゃぶしゃぶ用
世界的にも知られる神戸牛はしっかりした旨味と甘味、やわらかな肉質が特徴。このギフトでは神戸牛の肩ロースをたっぷり400gもお届け!すき焼でも、しゃぶしゃぶでも楽しんでもらえ、満足度も高いでしょう。

内祝いギフトランキング第9位

季節の果物詰合せ
その季節で最もおいしいフルーツを厳選してお届けします。みずみずしいフルーツはまさに季節を感じさせる贈り物。甘いお菓子は苦手という親にもおすすめ。家族みんなで楽しめるのも魅力でしょう。

内祝いギフトランキング第10位

<日本の極み>うめみつぼし12粒(個包装)木箱入
大粒の梅をはちみつで漬けました。一粒ずつ個包装されていて、木箱に入った高級感のある佇まいは内祝いにぴったり。ふっくらと肉厚、塩分が少なく、ヘルシーな味わいで、ごはんと一緒に食べるのはもちろん、お茶請けにもおすすめです。

※2024年6月19日時点で、ゼクシィ内祝いサイトでの直近7日間の購買データを基に、購買回数が多い「両親・親戚」向け商品をランキングで表示しています。

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両親への結婚・出産内祝いに添えるメッセージ例文

親への内祝いの品を配送する場合、品物にちょっとしたメッセージを添えてはいかがでしょう。電話やメール、SNSなどで感謝の気持ちを伝えるのもよいですが、手書きのメッセージカードはまた違った趣があり、記念に残ります。

結婚内祝いに添えるメッセージ例文(自分の親へ)

私たちの結婚のために
たくさんのお祝いをどうもありがとう
結婚式がおわって1カ月
生活もやっと軌道に乗りつつあります
この間 ふたりで買い物に行ったとき
おとうさんが好きなさくらんぼを見つけました
●●さんが「結婚のあいさつのとき
おみやげに持って行ったら
とても喜んでくれたよね」とうれしそうに言い
お祝いのお返しとして贈ろうということになりました
近日中に届くはずなので
ぜひふたりで楽しんでください
今度の休みには 遊びに行くね
ではお体にお気を付けて

出産内祝いに添えるメッセージ例文(夫の親へ)

このたびは▲▲のために
けっこうなお祝いをいただき
ありがとうございました
いつもお心にかけていただき
感謝しかありません
初めてのお産は思ったより大変で
なかなか連絡できずに申し訳ありませんでした
おかげさまでようやく体も動かせるようになり
慣れない育児に奮闘しています
●●さんも仕事が忙しい中
▲▲の世話や家事を分担してくれ
ふたりで協力して乗り切っています
落ち着いたら▲▲の顔を見せに
そちらへ伺わせてください
心ばかりの品を内祝いとしてお贈りいたしますので
ぜひお納めください
まずはお礼まで

感謝の気持ちを込めて、両親へ内祝いを贈りましょう

親からのお祝いにはお返しは不要という考え方もありますし、親から「お返しはいらない」と言われることも多いでしょう。杓子定規なお返しは必要ないかもしれませんが、いままで親にしてもらったことへの感謝の気持ちを伝えるよいきっかけと考え、プレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか。

監修

岩下宣子さん マナーデザイナー

「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流・小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学び、マナーデザイナーとして独立。企業や学校、公共団体などで指導や講演会を行うほか、多数の著作も手掛ける。