入学祝いメッセージ例文集!【小学校〜大学入学】それぞれのキーワードやポイントは?

入学祝いメッセージ例文集!【小学校〜大学入学】それぞれのキーワードやポイントは?

「入学」という新しい一歩を歩み出す子どもへ、その晴れやかな門出を祝うメッセージや手紙はぜひ送りましょう。入学祝いのプレゼントやお祝い金を渡す際に、メッセージが添えてあるだけで、お祝いの気持ちもより一層伝わるものです。

【入学祝いのメッセージ】を書くときのポイントは?

入学する子ども「本人」へ宛てたメッセージに

小学校入学なら漢字を学び始めたばかりでしょう。ひらがな中心で漢字にはふりがなを添えるなどして、本人にも優しく読める工夫を。子ども本人と親しい間柄であれば、子どもにはメッセージカードで、親には言葉でおめでとう、楽しみですね、と声をかけるのがよいでしょう。

また一方で、親同士のおつきあいで入学祝いを送るなど子どもとあまり面識がない場合は、親(入学する子どもの保護者)へ向けたメッセージにするのもよいです。

文章の基本構成は

1.まず「おめでとう」と入学を喜ぶ気持ちをストレートに
2.次に「これからの未来にワクワクする」言葉を続けて

「○ちゃん(さん)ご入学おめでとうございます・・・」と、まずは“おめでとう”という心からのお祝いの言葉をシンプルに。続けて、「小学校でお友達が何人できるか楽しみですね・・・」などと、これから始まる新しい学校生活にワクワクするような言葉を続けましょう。

子どもなりに新しい世界に踏む出すことで緊張しているかもしれません。メッセージカードを読んで学校や勉強に興味を持って、楽しみにできるような言葉がすてきです。

入学祝いにふさわしくない表現や忌み言葉はある?

「忌み言葉」とは、不幸を連想させたり、縁起の悪いことなどその場にふさわしくない言葉のことです。入学祝いでは、「忌み言葉」など気にすることはありません。ただメッセージの内容としていくつか注意点はあります。

1.「自分はこんなにお勉強ができたの!」など自慢話は避けること
2.「がんばってね!」「早く大きく・・」などプレッシャーになる言葉は避けること

「自分はこんなにできたの・・」など悪気はなかったとしても、受け取る側によって自慢話に感じたり、お説教のように聞こえることもあるのでやめましょう。
「がんばってね!」ではなく、「楽しみですね!」などポジティブな言葉で、不安をあおったりプレッシャーにならないよう、あたたかい言葉を選びましょう。

マナー講師が書く 「小学校」入学祝いのメッセージ

マナー講師:岩下宣子先生に基本のメッセージ例文を作ってもらいました。
「小学・中学・高校・大学と、自分の通ってきた道なので、それぞれの頃を思い出して、愛語(つまりは、相手の気持ちになって考える思いやりのあるやさしく温かい言葉)でアドバイスできるとよいですね。」

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【子ども本人宛】
○○ちゃん、しょうがっこうにゅうがく、おめでとうございます。
ランドセルをせおってげんきにつうがくする
かっこいい○○ちゃんをそうぞうしています。
どんなおべんきょうをしたか、またおともだちのことなどこんどあったときにはなしてね。
たのしみにしています。
岩下宣子

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【保護者宛】
一筆申し上げます。
桜の花の便りもきかれ、よい季節になってまいりました。
○○様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
4月から○○ちゃんが小学校と伺いました。
ご入学を心からお祝い申し上げます。
これから○○ちゃんの学校の話が、食卓のご馳走の一つになりそうですね。
○○ちゃんの学園生活が、健やかで楽しいものになりますよう
念じています。 かしこ ○月○日
岩下宣子 追伸・ランドセル姿をよかったらLINEで見せていただけますか。

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上記『基本のメッセージ例文』を参考に、
小学校・中学校・高校・大学と年代に合わせておすすめアレンジをご紹介していきます。

【小学校】入学祝いのメッセージ例文

キーワードは:
「ピカピカのかっこいい(かわいい)ランドセル」
「たくさんのおともだち」
「たのしいおべんきょう」
「まいにちげんきにかよってね」
など

【Point!】

新しい環境に向けてルンルンと心が弾むような、小学校へ通うのが楽しみになる一言を添えましょう。ひらがなで書くのはもちろんですが、言葉もていねいに、難しい言葉は避けてわかりやすい言葉を意識しましょう。


メッセージ例・・・

『○○○ちゃん、にゅうがくおめでとう!
しょうがっこうでは、たのしいおべんきょうや
あたらしいおともだちなど、ワクワクすることがいっぱいですね。
たくさんのたのしいおもいでをつくってね。』

『○○○ちゃん、もうすぐいちねんせいですね。
しょうがっこうにゅうがく、おめでとう!
たくさんのあたらしいおともだちや、ピカピカのランドセル、ワクワクするね。
まいにちげんきに、たのしくすごしてくださいね。』

『○○○ちゃん、にゅうがくおめでとうございます。
ずっとたのしみにしていた、しょうがくいちねんせいですね。
すてきなおともだちがたくさんできて
たのしいまいにちがおくれることをねがっています。』

【中学校】入学祝いのメッセージ例文

キーワードは:
「新しい制服を着た」
「勉強にスポーツに」
「部活や習いごと」
「応援の気持ちを込めて」
など

【Point!】

中学生になると環境が大きく変化します。また子どもから少し大人へと成長し、思春期も始まります。新生活への激励の気持ちや、寄り添う気持ちを大事に。新しい出会いや部活など、3年間が楽しみになる前向きな言葉を選びましょう。


メッセージ例・・・

『○○○さんへ 中学校入学おめでとう。
いよいよ中学生ですね。勉強や部活に、充実した毎日を送ってください。
これからの新生活、健康には気を付けて
自分らしく過ごしてくださいね。』

『○○○さん、中学校入学おめでとうございます。
すてきな制服を着て、きっと輝いていることでしょう。
友達や先生など、たくさんの新しい出会いを大切に
楽しい中学校生活を送ってください。』

『中学校進学おめでとう。
いよいよ新しいスタートですね。
部活は楽しみにしていたサッカー部に入るのかな?
○○○らしく、元気に、笑顔の毎日を送ってください。』

【高校】入学祝いのメッセージ例文

キーワードは:
「受験勉強よくがんばりましたね(合格おめでとう)」
「新しい出会い(素晴らしい仲間と出会って)」
「夢に向かって」
「充実した3年間を」
など

【Point!】

高校入学は、はじめて受験を経験した人も多いでしょう。まずは受験勉強をがんばったことに対して労いの気持ちを伝えましょう。タイミングとしては、必ず受験の合否がわかってからメッセージを書きましょう。また、「夢に向かって」「目標に向かって」など、その子の好きなことや、やりたいことを応援している気持ちを伝えるのもよいですね。


メッセージ例・・・

『○○○さんへ
高校ご入学おめでとうございます。
がんばった受験勉強の努力が実って、私もうれしいです。
新しい出会いを大切に、
高校生活がすてきな3年間になるよう願っています。』

『○○○さん、高校入学おめでとう。
受験勉強をとてもがんばっていたと聞きました。
その憧れの高校で、いよいよ新しいスタートですね!
夢に向かって、○○○さんらしく楽しい毎日を。』

『高校進学おめでとう!
たくさんの新しい出会いに、○○○さんの世界も一層広がることでしょう。
勉強や部活、夢中になれることを大切に、キラキラした高校生活を楽しんでね。
これからも応援しています。』

【大学】入学祝いのメッセージ例文

キーワードは:
「本当によくがんばってきたね」
「新生活」
「たくさんの経験をして」
「応援しているよ」
など

【Point!】

高校から大学へは、とても大きなステップアップです。自分の将来や進路に悩んだこともあったでしょう。受験勉強にくじけそうになったこともあったでしょう。まずは、大学受験を乗り越えてきたことやこれまでの努力をほめましょう。
また、一人暮らしなどを始めて環境的にも大きな変化を迎える人もいます。「応援しているよ」「見守っているよ」と安心できるあたたかい言葉を。そして、夢や希望を持って踏み出せるようなポジティブな言葉で伝えましょう。


メッセージ例・・・

『大学入学おめでとう!
今まで本当によくがんばってきたね。
あなたの晴れやかな姿を、とてもうれしく思います。
たくさんの素晴らしい経験をして
充実したキャンパスライフを送ってください。新生活、応援しています。』

『○○○さん、大学合格おめでとう。
あなたのがんばりを近くで見続けてきました。
いよいよ一人暮らしですね。今しかできないたくさんの経験をして
のびのびと羽ばたいてください。
体には気を付けて、大学生活を楽しんでね!』

『大学入学おめでとうございます。
勉強やサークルなど、忙しくも楽しい日々が待っていることと思います。
○○○さんの大学での日々が、充実したものとなりますように。
ずっとあなたを見守っています。』

あなたの心からの気持ちを素直に、つづりましょう

お祝いのメッセージには「おめでとう」「これからも応援しているよ」など思っている気持ちをそのまま素直に書きましょう。お祝いのメッセージを上手に書こうとすると、かえって堅苦しい文章になってしまったり、よそよそしくなってしまったりするかもしれません。そんなときは、あなたの心からの気持ちにピッタリくるような例文を参考に、書いてみてはいかがでしょうか。

監修

岩下宣子さん マナーデザイナー

現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。

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