記事公開日:2022年4月15日
最終更新日:2022年7月22日
結婚報告を聞いて、すぐにでもお祝いを用意したいところだけど、渡す時期は決まっているの?そんなふうに迷っている方へ、結婚祝いを贈るタイミングを解説します。
結婚祝いを渡すタイミングは現金・ギフト共に、基本的には結婚報告を受けてから1カ月以内がマナーとされています。ただ、結婚式に出席する・しない、新郎新婦が式を挙げる・挙げないなど、ケースによって少しタイミングが異なります。それぞれのパターン別にタイミング、注意点を説明するので渡す際の参考にしてください。
結婚式に出席し、ご祝儀に加えて結婚祝いのプレゼントも渡したい場合は、結婚式当日の1~2カ月前、遅くとも1週間前までには贈りましょう。また、婚姻届提出と挙式日が離れているときは、式の招待状が届いてから挙式の1週間前までに贈るとよいです。結婚式当日にプレゼントを渡すのはNGです。新郎新婦は当日忙しく荷物も多いので、1週間前までに渡せるように用意してください。
結婚式に招待されたけれどやむを得ない理由で欠席する場合は、結婚式当日の1~2カ月前、遅くとも1週間前までにお祝いを贈りましょう。欠席のおわびと祝福の気持ちをメッセージカードや手紙にして添えるとよいですね。
遠方での開催や身内だけの式など、結婚式には招待されていないケースで結婚報告を受けたときは、挙式後1カ月までの間にお祝いを贈りましょう。結婚式前に贈ると、招待できなかったことを気にしてしまう可能性があります。ただ、結婚式の日程がわからないときは、報告を受けてから1カ月以内に贈りましょう。
結婚するふたりが式を挙げない場合は、報告を受けてからなるべく早めに贈ってください。ちなみに共通の友人から聞くなど、結婚するふたりから直接報告を受けていない場合は、お祝いをすぐ贈る必要はありません。本人から直接、結婚報告を受けた後に用意しましょう。式は挙げないけれど婚姻届提出の予定日を聞いている場合は、提出日までに贈るのがベターです。
式を挙げるかどうか決まっていない場合は、婚姻届提出日が目安になります。婚姻届提出日までにお祝いを贈りましょう。また、報告を受けたときに婚姻届をすでに提出している場合は、なるべく早めに贈ってください。
基本的には、「結婚報告を受けてから1カ月以内」がマナーと言われていますが、遠方に住んでいたり、式準備で忙しかったり、すぐに直接会う機会が作れない場合は「次に会うときにお祝いさせて」「結婚式後に食事会を開こう」と伝えておくとよいでしょう。対面の場合は1カ月以内にこだわらず、直接会ってお祝いのギフトを渡せば、祝福の気持ちは伝わります。
おめでたいことなので、人によっては六曜などの「お日柄」を気にする人もいます。縁起がよいとされている「大安」や「先勝(午前中)」に贈るのがオススメです。縁起をかつぐ人には「お日柄がよい日を選んでくれた」と配慮の気持ちが伝わります。
式の開催や出席などケースによって異なりますが、基本的には「結婚報告を受けてから1カ月以内」と覚えておきましょう。迷っているうちにタイミングを逃してしまうのが最もNG。報告を受けたら、どんな贈り物がよいか情報収集するなど用意を始めましょう。
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。