入園祝いの相場(金額)はどのくらい?幼稚園と保育園でお祝いは変わる?家族、親族が入園祝いを贈るときのマナーやおすすめのプレゼントをご紹介

入園祝いの相場(金額)はどのくらい?おすすめのプレゼントは?幼稚園と保育園でお祝いは変わる?

赤ちゃんだった子どもが大きくなり、はじめて進級する節目の「入園」。祖父母や親戚はどのくらいのお祝いを渡せばよいのでしょうか?贈る人別の入園祝いの相場や、お祝いを包むときの「のし」や表書きのマナー、入園祝いにおすすめのプレゼントをご紹介します。

【贈る人別】入園祝いの相場(金額)はいくら?

幼稚園への入園は、小さい子どもがいる家庭にとってはじめての、一大イベントです。基本的に「3親等以内の親族」に対してはこういった節目でお祝いを贈るのがマナーだとされています。子どもの入園祝いの場合は、「祖父母」や「おじ、おば」がそれにあたります。「いとこ」「いとこの子ども」や「大おじ、大おば」の関係性は必ずしもお祝いを渡す必要はありませんが、その子の成長を家族と一緒に祝い、この先も見守っていきたいという気持ちがあれば、お祝いを贈ってもよいでしょう。 入園祝いの相場は、祖父母の場合が1万円から3万円、祖父母以外の親戚からは5000円から1万円が相場だといわれています。その他、知人の子どもに渡すときは3000円から5000円となります。

小学校や中学校へ進学するときは入学祝いとしてお祝いを贈る機会があります。入園祝いの相場としては小、中学校の入学祝いの金額より少なめを意識して贈りましょう。

お祝いとして現金ではなく品物のプレゼントを用意するのもよいでしょう。また、現金を贈る場合はお祝いのお菓子を一緒につけて贈るのもおすすめです。

入園祝いはいつ渡せばよい?贈り方のマナーをご紹介

入園祝いを用意したら、入園式の2~3週間前、遅くとも1週間前までに贈るのがよいでしょう。特に、入園後に使ってほしいアイテムを贈る場合は、相手がそのアイテムを用意する前に品物を贈らないと意味がなくなってしまいます。2月の後半、遅くとも3月の初めには入園準備を本格的に始める保護者が多いので、少し早めのタイミングを意識しながらプレゼントを選びましょう。

品物を贈るときは、園指定のデザインやサイズがあるかどうかも確認しておかなければいけないポイントです。制服がある園に通う場合は、バッグや帽子も指定の可能性が高いので、どんなものであれば使ってもらえるのか、事前に贈る相手に相談しながら考えるのもよいでしょう。

【入園祝い】知っておきたい「のし」のマナー

入園祝いを贈る際ののし袋の水引は、赤白や金銀などの「蝶結び」を選びましょう。のし袋の種類は包むお祝いの金額に合わせて決める必要があります。多くののし袋には包装紙に「○万円まで」という記載があるので、その金額を参考にしてのし袋を選ぶとよいでしょう。

表書きの上段には、「ご入園御祝」「御入園御祝」など、5文字で書くことがよいとされています。「祝 御入園」など、4文字になる場合も、文字の間にスペースを空ければ5文字という認識になり、縁起が悪いという印象にはなりません。下段には贈り主の名前を書きます。

入園祝いのお祝いメッセージの書き方

入園祝いを贈る際は、カードにメッセージを書いて一緒に贈るとよいでしょう。メッセージの宛先は子ども本人でもよいですし、ここまで大切に育てた保護者への労いとお祝いのメッセージでもよいでしょう。
子ども本人へのメッセージを贈る場合は、内容は簡潔に、大きな読みやすいひらがなを使って書きましょう。メッセージを受け取った本人が前向きな気持ちになれるような文を考えてみましょう。

【子どもへ贈るメッセージ例】

「ようちえん、まいにちげんきにかよってね。」
「ようちえんはとてもたのしいところだよ。」
「なつやすみになったら、あそびにきてね。」

保護者へメッセージを贈る場合は、これまで成長を見守り大切に育ててきたことへの労いや心からのお祝いの気持ちを伝えることが大切です。

【保護者へ贈るメッセージ例】

「入園おめでとう!優しくてかわいい○○ちゃん、立派に育てたね。」
「ここまでの○○くんの成長がとてもうれしく、これからもずっと近くで見守らせてね。」

保育園入園の場合は、入園祝いはどうすればいい?

入園祝いといえばこれまでは幼稚園の入園をイメージする人が多かったですが、昨今では0歳から保育園へ入園する家庭も非常に多くなっています。保育園の場合は幼稚園と異なり、3歳のタイミングはあくまでも「進級」になります。その場合、入園祝いはどう考えればいいでしょうか。

保育園入園の場合は、その家庭それぞれで、お祝いする側、される側の都合で方針を決めてよいでしょう。保育園は0歳児の保育料が一番高い金額設定になっており、そのときにお金が必要となる場合もあるので、0歳の入園時にお祝いを贈ることもよいですし、逆に小学校入学時に少し金額を奮発するという考え方も問題ありません。

複数のお孫さんがいるおじいちゃん、おばあちゃんの場合は、幼稚園に入園する孫と保育園に入園する孫でお祝い金額に差が出ないよう、きちんと調整しましょう。

【入園祝いのプレゼント】人気の定番アイテムとは?

入園祝いで家族や親戚から贈ると喜ばれる人気アイテムをご紹介します。 幼稚園の入園祝いでは、これから始まる幼稚園での生活をイメージして、役に立つアイテムを贈ると喜ばれるでしょう。例えば、お弁当箱や水筒などは、幼稚園生活の必需品です。上履き袋やきんちゃく袋、体操服を入れる袋、手拭きタオルなども幼稚園生活にはなくてはなりません。本人や保護者の好みを聞いてアイテムを用意するとよいですが、幼稚園側でサイズや柄の指定があるアイテムもあるので、贈りたいアイテムが決まったら事前に相手に相談することをおすすめします。

そのほか、知育玩具や絵本など、これから少しずつ字や数字を学ぶサポートとなるようなアイテムも、特に保護者からは好評です。何を贈っていいかわからない場合は、百貨店で使える「こども商品券」やギフト券を渡して「これで好きなものを選んでね」と伝えてもよいでしょう。入園にあたってのお祝いの気持ちが相手に伝わることが何より大切です。

入園祝いは子どもの人生の節目のイベントへのお祝い。たっぷりお祝いの気持ちを伝えましょう。

お祝いのメッセージには「おめでとう」「これからも応援しているよ」など思っている気持ちをそのまま素直に書きましょう。お祝いのメッセージを上手に書こうとすると、かえって堅苦しい文章になってしまったり、よそよそしくなってしまったりするかもしれません。そんなときは、あなたの心からの気持ちにピッタリくるような例文を参考に、書いてみてはいかがでしょうか。

監修

岩下宣子さん マナーデザイナー

幼稚園や保育園への入園は、子どもにとっても保護者にとっても非常に喜ばしいイベントです。子どもの成長を見守る親族は、入園祝いでお祝いの気持ちを表しましょう。現金の場合はマナーをきちんと守り贈ること、品物の場合は事前に保護者に要望や条件を聞いてアイテム選びをすることが大切です。
大切な家族の節目、素敵なお祝いができますように。